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創業から55年。

守屋工務店。神奈川県大磯で新築とリフォームを手掛ける。
創業から55年。デザイン性に溢れた住宅から、半永久的に残る神社・仏閣まで。

しかし、その特徴は『強さと耐久性』だ。

「家は家族の命を守るもの。」
技術と信頼とで、お客様のあらゆる要望に対応してきた。

自由でのびのびとした子育てを考えた家。
将来、親を呼び寄せたときのことまで考えた家。
仕事で疲れた自分自身が最高に安らぐ家。
友人達を呼べる、人が集まりやすい家・・・・・


三代目・守屋廣明。16歳でこの道に入った。
男ばかりの6人兄弟の一番下。他の兄弟が皆勤め人になるから、
自分だけは腕で食っていける仕事をしようと思い、先代に弟子入りした。
修業は厳しかった。

「いつ始めるんだ!!」

朝7時。現場でカンナの刃を研いだときには大目玉をくらった。

「道具はすぐ使えるように、予め前の日にしっかり準備しておくもんだ!」

つまり朝現場でやるものではないということだ。
頑固一徹。曲がったことや妥協は絶対に許さない。
仕事には恐ろしく厳しい師匠だった。

大磯は昔から大工仕事に詳しい人が多い街。
だから建築を見る目が他の土地よりも確実に厳しい。
そんな中で地道に、誠実に、代々認められながらやってきた。

依頼はすべてお客様から直接来る。

200年もつ建築。

福田首相時代に打ち出された「200年住宅ビジョン」。欧米に比べ短命な日本の住宅を改善し、
超長期住宅と豊かな住生活の実現を目指したものだ。

「言われなくても、最初からずっと200年もつ家を作ってるわな。」

寺から家まで、依頼が来れば喜んで建てた。
頼まれて、祭りの神輿も作った。

例えば普通の建築屋なら、寺の仕事は一生に一度あるかないかだ。
寺は200年も300年ももつ頑丈な建物。
よほどの腕がなければ頼めない。

今まで手掛けた神社仏閣は20棟近く。つまり、他社の20倍の数になる。

杉か、檜か。

材質には強すぎるこだわりがある。

「巷の家は殆どが栂(つが)を使ってる。
せめて大黒柱には杉か檜を使って欲しいわな。」

例えば白くて綺麗に見えるパイン材。確かに流行りだ。

「悪いとは言わないけど、ウチは使わないよ。」

実は白いパイン材が一番シロアリに食われてしまう。
骨組みも弱くなる。
一度見に行った家はパイン材を使った骨組自体が弱く、
2階のほうまで中がシロアリに食われているのを見て
ぞっとしたことがある。

永くもつ家は、しっかりとした材料を使うことが最低条件。
そしてもうひとつが「風」だと言う。

「風が抜ける」家。

家づくりのこだわりを、守屋はこう答える。

「丈夫に、とにかく丈夫に、安く。先代から、ずっとそれだけですよ。」

丈夫に強くするためにはどうすればいいのか。

「風が抜けるように作ること。神社仏閣が強いのは足場の部分を高くして、
風が抜けるようにしてあるから。一般の家づくりも、うちは風抜けを
まず考えます。」

いい材料で建て、風が抜ければ湿気が滞留せず、木が傷まない。
木も反対に締まってくるから年を追うごとに逆に強くなる。

「今は見栄えにこだわるけど、見栄えは良いままで強い家を建てられなけりゃ、大工とは
言えないわな。」

『大磯の守屋建築』。

息子が四代目としてこの道に入ったことを今までのお客様にお伝えした。

「おめでとう!よかった!これでまたずっと直してもらえるわね。」

そんな土地柄だ。
今まで三代、この大磯で守屋建築はずっと信用だけで来た。
この土地に根付いた、心ある仕事を死ぬまでしていきたい。

ただそれだけが望みだ。

女性目線を取り入れる。

仕上げの段階で三代目の妻が女性目線、主婦目線で現場をチェックする。
例えばクリニックを建てた時。

棚が大きすぎれば荷物を忘れてしまう。
⇒はみ出て不安定なくらいの大きさの棚なら、気になるから忘れない。

小さな子供は鍵を開けて外に出てしまう。
⇒固定で座らせる椅子が必要だ。

大きな荷物や子供を抱いてのドアの開閉は困難。
⇒ゆっくりと閉まる引き戸にする。子供も指を挟まないように。

「本当はドアが一番暮らしにくいんだよ。」
引き戸なら開けっ放しにもでき、風通しも良くなる。

ひとつひとつ確認しながら現場で提案していくのだ。

何が「匠」だ?

「職人?匠?それを自分で言っちゃいかん。」
最近流行のこれらの言葉を、先代はずっと嫌い、いつも言った。

「俺らはただの大工だ。頼まれれば何だって建てる。
『職人』というのは褒め言葉だから自分で言うもんじゃない。
相手に言われたら『へい』って答えればいい。」

その思いはそのまま三代目も踏襲する。
大工へのこだわりがそこにある。

よく、近くに住む人が現場を見にやってくる。皆、建築に詳しいために、
材料の良し悪しや丁寧で強い建て方も一目で理解する。

「ウチもおたくで頼めるかい?」

嘘のような本当の話だが、そう言ってその場で注文していく人も未だに存在するのだ。
それこそが守屋工務店の信用と信頼の証だ。

「親方は自分に厳しすぎるからな。」

本堂を建て替えたあるお寺の住職が言った言葉だ。
守屋工務店が今まで手掛けた住宅や神社仏閣は
55年間で約600棟。家族会社ゆえに建てられる棟数は
限られているが、代々自分に嘘をつくことなく、常に精進し、
満足してもらう仕事を実直に行ってきたつもりだ。

お客様からの要望は無理難題も多い。
土地の形状、デザインのこだわり。
難しい現場ほどやりがいがあるのは確かだ。

ただし、強さへの妥協はしてはならない。
そこに住む家族の命を守ることが最優先だからだ。

「家って、本当はこうでなきゃいけないよな。」
「家って本当はこうだよね」

そう言われる家だけを作ってきた。
それはこれからもずっと変わらない。

「『本物』の家」を建てる。

最高の材料。見た目が美しく、風が抜ける家。
そして何よりも丈夫さにこだわる家は住む人、
やって来る人にやさしい家になる。

「あなたの家族を守る『一生ものの家』は、
大磯の守屋が建てさせて頂きます。」

「大工」としての技術とプライド。
55年分の信用と信頼を胸に、末代まで恥じない家を建てる。

それが大磯の守屋工務店だ。

大磯の大工ブログ

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